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INTERVIEW
中村彰Akira Nakamura
2018年入社。
美術大学でグラフィックデザインを専攻し、CGプロダクションでゲームのオープニング映像などの制作に従事。よりコンテンツ制作に深く関わりたいという希望から、パルスに入社。
中村彰Akira Nakamura
2018年入社。
美術大学でグラフィックデザインを専攻し、CGプロダクションでゲームのオープニング映像などの制作に従事。よりコンテンツ制作に深く関わりたいという希望から、パルスに入社。
3Dアートディレクターとして、リアルタイムで提供されるVRライブの3Dキャラクター制作のディレクションをメインで担当しています。その他、全体を通じて3D表現のクオリティが提供するレベルに達しているかどうかを判断する役割を担っています。アバターやライブキャラクターの仕様を策定したり、3Dにまつわる、イメージボードやキャラクターデザインを担当することもあります 。
美術大学でグラフィックデザインを学んだ後、新卒でCGプロダクションに入社し、ゲームのオープニングCGの制作に携わっていました。所属していたプロダクションは受注したもののパーツを作るのが主な業務だったので、コンテンツという塊の状態で商流に乗っていくことを感じにくい環境でした。そのような経験を経て、もっと大きな視点で、コンテンツや企画をゼロから生み出し、そのアウトプットがビジネスとして成立していく仕事に興味を持つようになりました。
それが実現できるのがパルスではないかと思い、ドアをたたきました。採用面接の時に男性バーチャルアイドルグループを結成する構想を聞き、想像していた次元を超えて面白いコンテンツを作ろうとしていることに魅力を感じ、思い切って入社を決めました。
入社して最初に手掛けたのは、パルスのオリジナルのIPであるVRアイドル「えのぐ」です。2019年4月に初めてリアルタイムでのライブを行いました。自社でコンテンツを生み出し、送り出せること、そしてこの自分たちの作品の先にユーザーがいて反応を感じられることにとてもやりがいを感じています。
アートディレクターの仕事は、バーチャルな存在や空間に魂を吹き込むことだと思っています。バーチャルアイドルたちの魅力を届けるのは、技術力だけでは不可能です。そのライブの裏には、一生懸命ダンスを練習してスタジオで踊っている人たちがいるからこそ、リアルタイムのVRライブを提供できるのです。その人のその一瞬のパフォーマンスの魅力を損なわず、実在するスターとして送り出すのかは私の力量にかかっている部分も大きいため、ライブは毎回緊張感があります。
個人的な思いとしては、今手掛けているリアルタイムの配信を、前職で手掛けていた手の込んだ映像作品に負けないものにしたいと思っています。映像作品は1分の間にあらゆる技術を詰め込み、時間をかけて1分の作品に仕上げますが、リアルタイム配信はその瞬間に生まれるため、1分の配信はその1分で創り上げられたものが全てです。大人数キャラクターの同時表現の難しさに加えて、通信環境、モバイルでの見え方など、誰も経験していないことが複合的に絡み、難しい要素ばかりです。これを高いクオリティで行うこと自体、普通であれば誰も発想さえしないことです。ライブは、リアルタイムライブを前提とするなど、発想の段階で他社とは全く異なる視点で発想し創造するという難しい挑戦をしています。
INSPIX WORLDが拡張されていくと、その中でライブを見ているユーザー同士のコミュニケーションが生まれます。バーチャルでライブを創り上げていくときに、実装が難しいながらも大事なことだと考えているのは、いかに「ライブ感」を出すのかということです。その瞬間に起こっていることに参加しているという感覚や、偶発的な事象が発生することでリアルさを感じてもらえるような仕掛けを磨き上げていきたいと思っています。
VRライブを行うことは生ものを扱うことです。その一瞬を最高の瞬間にするためには考えなければならないことは多いですが、通信速度など、今後技術が向上していく分、もっと楽しく価値ある体験を届けられるのは間違いありません。
入社してからこれまでの間に、早いスピードで多くの変化を目の当たりにしてきました。私も新しい経験ができ、世の中に同じことができる人はほぼいないという貴重な仕事をできているという自負があります。パルスには他社にはない新しい仕事や、誰も体験したことのない領域に向かうチャレンジングな環境があることが、働いている一員として魅力的なところだと思います。